感染症に対して、なぜ高血圧がハイリスクなのか
2020 / 09 / 05 ( Sat )
 昨今世の中を騒がせているウイルス感染症に関して、TVなどでは血圧の高い方は要注意であると報道されていますが、「なぜか」という話は解説されていないような感があります。 やみくもに恐れているだけでは精神衛生上よくありません。
 あくまで個人の見解ですが、漢方を研究している立場から考えて、特定疾患からくる高血圧は別として加齢や生活習慣からくる高血圧(本態性高血圧)については、毛細血管の劣化や汚れによる微小の詰まりが各所で増加して少しずつ進行し、血圧が上がっていると予想されます。 
 一般的な病院の処方薬は、中動脈を広げたり、心臓の動きを制限したり、利尿により血圧を下げています。 これらは早く効果が出ると言う点ではすばらしいのですが、肝心の毛細血管には作用していません。 この点を考慮すると、ウイルス感染した際に高血圧がハイリスクになる理由は、毛細血管を含めた血管の状態が脆弱になっているため、炎症反応が起こりやすくなっている事が一番の理由ではないかと考えられます。

 血圧計のなかった時代では自覚症状から予後を予想し、近未来に起こりうる心臓や脳の疾患を防ぐために、様々な漢方の処方が作られていました。 多くの処方は対症療法ですが、発病を防ぐ(未病を治す)生薬や、現在行っている治療をサポートし、薬の量が増えないように補助できる生薬もあります。
 作用する場所がそれぞれ違いますので、上手に併用する事によって健康寿命をかなり伸ばす事が可能になると思います。 もちろん処方薬や生薬の正確な知識、多少の病理が解らないと判断できないので、薬剤師などの専門家の対応が必要になります。 感染症予防から日々の健康維持、未病を治す方法として、漢方を始めとする東洋医学の考え方を取り入れてみませんか?


管理薬剤師 星野 忠彦
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