《漢方の知恵》
2014 / 02 / 23 ( Sun )
 今回は意外と知られていない本当の漢方薬の使い方について。
病院では西洋医学の診断方法により、まず病名が決められます。
病名がきまると、その疾患に対応する医薬品が処方されます。
これはマニュアルどうりに行うので同じ病気であればどの病院でも基本的には同じ薬がでます。
ところが漢方薬の本当の使い方は同じ病気でも 体質・経過・状況により全く別の処方を使用します。
この事を“同病異治”といいます。例えばインフルエンザでも発症後数時間は“麻黄湯”を
使用しますが、その後のほとんどの状況では“柴葛解肌湯加減”を使用し麻黄湯は使用しません
このように漢方薬は病名=処方とは行かない独特の医学です。
 しかし、急性期の疾患では西洋医学の診断方法は劇症化を防ぐ意味でも有効なので受診は
お奨めいたします。ただ長引く場合は漢方薬などを正しく使用した方が身体にもダメージが
なく治療期間を短くできるのでかなり有益です。上手に併用されることをお奨めします。
また生活習慣病の対応となると、漢方薬のみで肥満が治るとか血圧が安定するというCMが
ありますが、あれはテレビショツプと同じレベルで見てると情けなくなる事があります。
 生活習慣病は生活や体質より発生している疾患なので、単に数値が下がっただけでは何ら
リスクの低下にはなりません。自分の食事や生活のペースを上手に見直し健康で長生きする
ための道しるべを考える大切な合図です。 糖尿病、高血圧、高脂血症などはむやみに放置
するわけにはいかない指標ですが、薬で下げすぎる弊害も大学の病理の専門医から報告
されています。総合的な判断が必要になるのでぜひご相談下さい。 
                                          薬剤師 星野 忠彦
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